企業価値毀損要因の排除が
自律的に強化される仕組みづくり
内部統制システムの重要性
内部統制は、企業が健全に成長し続けるために欠かせない仕組みです。業務プロセスを整理し、リスクを抑えながら法令を守りつつ成果を管理することで、不正やミスを防ぎ、業務の効率化にも大きく貢献します。また、しっかりと統制が機能していれば、経営者の判断の精度が高まり、社外からの信頼も向上します。
反対に、整備が不足していると、法的トラブルや評判の低下など重大な影響を招く可能性があります。こうしたリスクを回避しながら企業価値を高めるためにも、内部統制の整備は重要です。
導入には経営陣の積極的な関与と現場の課題把握が欠かせません。定期的な検証と改善を行うことで、組織の持続的な発展を支える礎として機能します。さらに、内部監査や外部監査と連携すれば、より精密なモニタリングが可能になり、企業全体の信頼度を一段と高められます。

内部監査の役割
内部監査は、内部統制システムが適切に機能しているかを独立した視点で評価・検証する重要なプロセスです。経営陣とは一定の距離を保ちながら、業務プロセスやリスク管理の実態をチェックし、問題点や改善すべき箇所を早期に発見します。これにより、内部統制の効果的な運用を支援し、組織全体の透明性と信頼性を高める役割を果たします。
また、単なる点検に留まらず、リスクの予防や業務効率の向上に向けた具体的な提言を行うことで、経営判断の質の向上にも寄与します。定期的な内部監査の実施は、企業が持続的に成長し続けるための基盤強化に欠かせない要素です。
内部監査・内部統制支援コンサルティングとは
タナベコンサルティングの内部監査・内部統制支援コンサルティングは、法令順守やガバナンスに対する社会的要請に応えながら、企業が自律的にリスクを抑え、業績を高めるための仕組みづくりを支援します。
近年は企業不祥事の頻発やステークホルダーからの厳しい目も相まって、コンプライアンスの強化が重要視されています。そこで現状を正確に把握し、問題点を洗い出したうえで、今後のロードマップと具体的なアクションプランを策定し、必要に応じて組織や業務プロセスを見直し、経営陣の意思決定を支える内部統制システムの構築により、企業価値の毀損要因を排除し、ステークホルダーからの信頼を高めるとともに、持続的な成長を実現する基盤が整います。
また、コンサルティングだけでなく運用段階でのフォローアップや担当者の育成も行い、社内に統制文化を根付かせることを目指します。
内部監査・内部統制支援コンサルティングの
ポイント
「内部監査・内部統制支援コンサルティング」では、タナベコンサルティングの長年蓄積してきた経験・ノウハウを生かし、戦略パートナーとして、業務分析から改善策の定着・推進までご支援いたします。
ポイント
01

- 現状の内部統制システムに
対する客観的評価と
内部監査による実態検証 - タナベコンサルティングからの客観的評価を行い、現状の問題点および改善の方向性を示します。
ポイント
02

- 優先順位の決定
~ロードマップの作成~ - 各社の状況を踏まえ、内部監査での指摘事項も反映しながら、やるべきことと今後の優先順位を時系列で示します。
ポイント
03

- 実行・推進力
- 計画策定だけでなく、実行・推進までトータルでご支援します。
内部統制の実効性を高めるには、内部監査体制の構築が鍵
内部統制は、制度を整備するだけでは十分に機能せず、運用状況を定期的に点検・評価し、継続的に改善していくことが求められます。その中核を担うのが、独立性と専門性を備えた内部監査体制です。タナベコンサルティングでは、形式的な仕組みづくりにとどまらず、企業の事業特性や組織規模に応じた実効性の高い内部監査体制の構築・運用を支援します。これにより、内部統制の形骸化を防ぎ、企業内におけるリスク感度の向上や、意思決定の質の強化につなげます。
内部監査機能を的確に整備することで、ガバナンスの透明性が高まり、企業価値を損なう要因の早期発見・是正が可能になります。結果として、持続的成長に不可欠な統制基盤が構築され、ステークホルダーからの信頼向上にも寄与します。
内部監査・内部統制支援コンサルティングの
全体像
内部統制を実現するには、組織の仕組みや権限分担、業務の流れやリスク管理の現状をきちんと把握することが大切です。まず全体像を調べ、内部監査による客観的な評価も踏まえて問題や改善点を整理します。その結果をもとに体制作りやプロセス改善を進め、企業の成長とステークホルダーからの信頼を高める強固かつ柔軟な仕組みを構築します。

現状分析 フェーズⅠ
- フェーズⅠでは自社の現状の問題点をタナベコンサルティングが客観的に評価し、ロードマップを作成します。内部監査の視点を取り入れ、組織の実態を多角的に検証します。
- 1.内部統制における各組織における問題点
- (1)取締役会
(2)監査役会・監査委員会
(3)内部監査室
(4)内部統制委員会
(5)コンプライアンス委員会 など - 2.内部統制システムにおける体制整備および運用の状況
- 3.コンプライアンス違反状況
※調査項目は、状況に応じて追加・取捨選択させていただきます。
※金融商品取引法による内部統制(J-SOX)は範囲外
システム設計 フェーズⅡ
- フェーズⅡではロードマップに基づいて必要なルール・仕組みを設計します。
- 1.意思決定機関の整備と意思決定プロセスの明確化
- 2.権限・責任の再定義(決裁権限規程)
- 3.監査体制の構築とルール
- 4.コンプライアンスプログラムの設計
- 5.内部通報制度の運用
- 6.不祥事対応ルールの設計
- 7.規程の整備
- 8.子会社管理ルールの設計 など
※設計項目は、ロードマップに応じて追加・取捨選択させていただきます。
※金融商品取引法による内部統制(J-SOX)は範囲外
内部監査・内部統制支援コンサルティングの
基本スケジュール
企業は一律の規制や保護に加え、ステークホルダーからは業績向上だけでなく、コンプライアンスやガバナンスの強化による企業価値毀損要因の排除を自律的に進めることが求められています。特に内部監査による継続的なチェックと評価が重要視されており、企業不祥事が頻発する状況も踏まえ、コンプライアンスに対する社会の要請はますます高まっています。こうした背景を受け、まずは現状の問題点を洗い出し、そのうえで今後のわが社のロードマップとアクションプランを設計します。
項目 | 内容 | 1カ月目 | 2カ月目 | 3カ月目 | 4カ月目 | 5カ月目 | 6カ月目 | 7カ月目 | 8カ月目 | 9カ月目 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
現状分析フェーズ | 調査・分析 (内部監査の視点も取り入れた多角的な評価) |
● | ● | ● | ||||||
課題抽出・優先順位付け(ロードマップの作成) | ● | ● | ||||||||
改善の方向性 | ● | ● | ||||||||
設計フェーズ | 内部統制システム構築に必要なルール・仕組みの設計 ・規程整備 ・内部監査を含む運用体制の整備 ・運用ルール ・アクションプラン など |
● | ● | ● | ● | |||||
整備した事項に関する社員説明資料の作成 | ● | ● | ● | |||||||
報告会 | 進捗報告や戦略検討会 | ● | ● |
※上記は予定であり、進捗に応じて変更になる事があります。
内部監査・内部統制に
精通したコンサルタントが
お客様のお悩みを解決します
ドメイン(業種・事業領域)・ファンクションの観点で、各分野に精通したコンサルタントが在籍しています。
-
タナベコンサルティング
上席執行役員
コーポレートファイナンスコンサルティング事業部福元 章士
-
タナベコンサルティング
執行役員
北陸支社長番匠 茂
-
タナベコンサルティング
執行役員
東北支社長藤井 健太
-
タナベコンサルティング
執行役員
IPO支援/コーポレートファイナンスコンサルティング事業部中須 悟
-
タナベコンサルティング
上席執行役員
コーポレートファイナンスコンサルティング事業部福元 章士
収益・財務戦略構築を専門分野として、建設、住宅、製造、小売業など幅広い業界でコンサルティングを実施。企業再生、組織再編、事業承継などのターンアラウンド支援も数多く手掛けてきた。「1社でも多く企業の成長を誠心誠意サポートする」をモットーに、様々な経営課題を解決に導く経営者のパートナーとして高い信頼を得ている。
主な実績
- 1000億グループ企業のグループ経営システム構築
- 国内事業再生及び海外事業撤退支援
- 住宅メーカーのホールディング経営体制構築支援
- 中堅鉄鋼商社の業務改善
- 化学薬品商社のグループ企業組織再編
- 中堅物流企業の事業承継
-
タナベコンサルティング
執行役員
北陸支社長番匠 茂
理念を実装させるパーパス経営の確立から、成長戦略や新規事業開発などのサステナブル経営に必要不可欠なコンサルティングなど、ビジネスドメイン戦略を提供している。トップ・幹部と一体になった実践的な取り組みにより、クライアントへの熱い思いをベースに数多くの各企業にとって最適なビジネスモデル改革を支援している。
主な実績
- コンクリート二次製品製造業向け中期経営計画策定コンサルティング、階層別教育
- 医療機器卸売業向けビジョン策定コンサルティング、方針管理、賃金制度構築、営業強化支援
- 紙製品事業向け方針管理、幹部教育
- 建築会社向け中期経営計画策定コンサルティング・方針管理、階層別教育
- 医薬品製造業向け方針管理、階層別教育
- プラスチック製造業向け中期経営計画策定、方針管理、階層別強化
- 測量機器、分析機器卸売業ビジョン構築、営業強化、賃金制度構築支援
-
タナベコンサルティング
執行役員
東北支社長藤井 健太
繊維化学メーカーにて開発営業、輸出業務等に従事後、当社に入社。クライアントとビジョンを共有し、その実現を支援することを使命とする。ビジョンの策定から実現に向けたプロジェクト推進、組織・マネジメントシステム構築、人材育成・社風改善において数多くの実績を持ち、きめ細かなサポートがクライアントから高い評価を得ている。
主な実績
- 設備工事会社のビジョン策定、人事制度構築(経営のPDCAを促すビジョンマネジメントを通じて10年で売上3倍、毎年経常利益率8%以上実現できる高成長・高収益企業に転換)
- 医薬品メーカーのコストダウンプロジェクト(5年で5億円以上のコスト削減を実施)
- 製材・プレカット企業の再建(大幅赤字・過剰投資による債務超過寸前の状態をビジネスモデルの転換で黒字化実現)
- 住宅メーカーの中期ビジョン構築、古民家リノベーション事業家支援
- 食品メーカの損益分岐点改善 (分岐点売上30%割低減)
- 建設業のアカデミー構築支援
- その他、複数の業種・業態における原価計算・部門損益等の管理会計制度構築(戦略意志決定に役立つディシジョンボードの作成、KPIマネジメントの支援等も通じて、数字に向き合う社風への転換)
-
タナベコンサルティング
執行役員
IPO支援/コーポレートファイナンスコンサルティング事業部中須 悟
「経営者をリードする」ことをモットーに、企業の財務収益構造や組織体制、資本構成を大局的かつ戦略的に改革するコンサルティングを得意としている。また上場・中堅企業における事業承継、ホールディング経営推進のスペシャリストとして、建設業、物流業、不動産業、製造業、小売・サービス業など幅広い業種での実績があり、全国で活躍中。CFP®認定者。
主な実績
- 東証プライム上場企業のホールディング経営体制構築コンサルティング
- 地場中堅企業グループのガバナンス体制支援コンサルティング
- 6次産業グループの経営体制づくり・経営者育成コンサルティング
- 地場中堅ホールディングスのグループ人事制度構築コンサルティング
- 地場中堅企業のIPO推進支援
よくあるご質問
- Q.対象外の業種・業界はありますか。開く
- A.基本的にはございません。業界業種問わずご支援させていただいております。
- Q.導入前に相談することは可能でしょうか。開く
- A.専門コンサルタントとのご面談機会を準備させていただきます。
ご状況に応じて最適な推進方法をご提案させていただきます。
- Q.料金以外に請求されることはあるのでしょうか。開く
- A.見積ご提示段階のお取り決め事項以外の金額請求を行うことはございません。
プラン変更をご希望の場合や追加費用が発生する際は貴社とご相談の上、別途、御提案書とお見積書を準備いたします。
- Q.対応できるエリアは限定されているのでしょうか。開く
- A.国内は全エリア対応しております。
- Q.タナベコンサルティングの強みや特徴を教えてください。開く
- A.企業戦略・事業戦略、組織・人事、M&A、DXなどの経営機能と、建設業、製造業、ヘルスケア分野、食品業、金融機関などの各種業種・業界で展開しています。創業60年以上、経営コンサルティング17,000社を超える実績を有しています。
- Q.料金を教えてください。開く
- A.貴社のご相談内容に応じご提案いたします。まずはお問合せください。
- Q.プロジェクトはどのように進める形式ですか?開く
- A.貴社プロジェクトメンバーに、ヒアリングをし、弊社コンサルタントで調査・設計いたします。