SERVICE

コーポレートファイナンス戦略

IR支援コンサルティング

企業価値向上に向けた
IRフレームの再構築

IRと企業価値向上の関係性

企業価値は、将来企業が生み出すフリーキャッシュフローの規模と、それを現在価値に割り引く資本コストという二本の指標で規定されます。IRはこの両指標に直接レバレッジをかけられる、数少ない経営ツールです。

IRが与える影響として、あげられるのが情報開示の質向上です。事業戦略、財務KPI、人的資本や環境への取り組みなどESG情報を一貫したストーリーで示すことで、投資家が抱える不確実性と情報の非対称性を縮小し、要求リスクプレミアムを引き下げてWACC(加重平均資本コスト)を低減させます。また経営改善にもつながります。株主・アナリストから得た外部知見を経営にフィードバックし、資本政策や事業ポートフォリオの見直し、ガバナンス改革を促すことでキャッシュフロー水準と成長率を押し上げます。

これらの効果が掛け合わさることで株価やPBRは中長期的に上昇し、資金調達コストも低下し、攻めの資本配分が加速し、新たな成長への好循環が生まれます。IRは単なる情報発信ではなく、資本市場と経営を結び付けて企業価値向上サイクルを起動する戦略機能なのです。

IRと企業価値向上の関係性

IR支援コンサルティングとは

IR戦略は投資家との情報の非対称性を解消するとともに、シグナル効果によるインパクトが重要になってきます。財務情報・非財務情報の中から開示すべき重要な情報を特定し、戦略策定から業績報告に至るまでをストーリー性をもって表現することがポイントになります。

タナベコンサルティングのIR支援コンサルティングでは、投資家など情報利用者が必要としている情報を簡潔かつ適切に開示するため、開示方針の検討支援から価値創造ストーリー作成、中期経営計画書・統合報告書の企画構想・デザインまでを一気通貫でご支援いたします。

IR支援コンサルティングのポイント

「IR支援コンサルティング」では、タナベコンサルティングの長年蓄積してきた経験・ノウハウを生かし、戦略パートナーとして、現状の課題分析からIR戦略の構築、IRアウトプットにおけるアドバイスを実施いたします。

ポイント
01

あるべき姿から照らした現状のIRにおける課題分析
あるべき姿から照らした
現状のIRにおける課題分析
「価値協創ガイダンス2.0」や他社事例をもとに、貴社のIRアウトプットの課題を棚卸

ポイント
02

IR戦略の再構築
IR戦略の再構築
IRポリシー・コンセプトの設計、IRスケジュールおよび具体的なアクションプランを策定

ポイント
03

アウトプットオブジェクトのブラッシュアップ
アウトプットオブジェクトの
ブラッシュアップ
貴社のIRアウトプット(中期経営計画書、統合報告書、IR資料、HPなど)に対し、上記課題解決に向けたアドバイスを実施

IR支援コンサルティングの全体像

投資家と企業の情報ギャップを埋め、資本市場の信頼を勝ち取るには、財務・非財務の中から「語るべき核心」を選び抜き、戦略から開示まで一貫したストーリーに落とし込むことが不可欠です。
IR支援コンサルティングでは、開示方針の策定、価値創造ストーリーの設計、中期経営計画書や統合報告書の企画・デザインまでワンストップで伴走し、貴社IRを価値向上のドライバーへと進化させ、中長期の株価向上と持続的成長を実現します。

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IR支援コンサルティングの全体像

フェーズ1.現状認識・課題抽出

現状のIR活動におけるアウトプットを棚卸し、開示目的とターゲットごとの整合性を分析します。さらに、「価値協創ガイダンス2.0」や先進企業の事例をベンチマークとしながら、情報の過不足や重複を可視化。

自社が開示すべき重要項目(KPI・非財務指標など)について優先順位を整理します。これにより、現行IRのどこに課題が潜在しているのか、またどのステークホルダーとの情報ギャップが存在するのかを明らかにします。

  • フェーズ1.現状認識・課題抽出
  • フェーズ1.現状認識・課題抽出
  • フェーズ1.現状認識・課題抽出

フェーズ2.全体コンセプト・IRストーリー構築

自社におけるIRの目的や方針を再定義し、IRポリシーおよびコンセプトを明確化します。あわせて、ビジネスモデルを価値創造ストーリーとして可視化し、「伝えるべきこと」と「伝え方」の軸を設計します。

課題対応に向けては、重要開示テーマ(マテリアリティ)ごとに、どの情報をどの媒体で・いつ発信するかという開示スケジュールとアクションプランを立案。情報の信頼性と共感性を高める骨太なIR戦略の基盤を構築します。

  • フェーズ2.全体コンセプト・IRストーリー構築
  • フェーズ2.全体コンセプト・IRストーリー構築

フェーズ3.アウトプットコンテンツのリライト

戦略で定めたコンセプトに基づき、中期経営計画書や統合報告書、IR資料、コーポレートサイトなど各種IRアウトプットの内容をブラッシュアップします。

主要ページ構成やグラフ・図解などの表現方法についても助言を行い、読者にとって直感的に理解しやすい構成へと最適化。また、原稿レビューを通じて、全体の論理性・一貫性を高めるとともに、最終的なデザイン・製本までを見据えたトータル支援を実施します。
※デザインは別途ご相談

  • フェーズ3.アウトプットコンテンツのリライト
  • フェーズ3.アウトプットコンテンツのリライト
  • フェーズ3.アウトプットコンテンツのリライト

IR支援コンサルティングの基本スケジュール

IR活動は資料づくりに留まらず、診断・戦略立案から開示実務、投資家対話、効果検証までを一気通貫で進める計画性が鍵となります。IR支援コンサルティングでは、標準的な8カ月スケジュールをフェーズ別に提示。各段階での成果物と意思決定ポイントを明確化し、最短距離で資本市場からの信頼獲得と企業価値向上を実現します。

項目 内容 1カ月目 2カ月目 3カ月目 4カ月目 5カ月目 6カ月目 7カ月目 8カ月目
現状認識・課題抽出 現状開示項目分析
価値協創ガイダンス・他社比較
分析に基づく課題の明確化
全体コンセプト
IRストーリー構築
全体コンセプト・IRポリシー明確化
課題対応方針の決定
アウトプットコンテンツのリライト アウトプット全体構成づくり
冊子原稿案レビュー
アウトプットのデザイン(製本)

※上記は予定であり、進捗に応じて変更になる事があります。

コーポレートファイナンスに
精通したコンサルタントが
お客様のお悩みを解決します

ドメイン(業種・事業領域)・ファンクションの観点で、各分野に精通したコンサルタントが在籍しています。

  • 福元 章士

    タナベコンサルティング
    上席執行役員
    コーポレートファイナンスコンサルティング事業部

    福元 章士

    収益・財務戦略構築を専門分野として、建設、住宅、製造、小売業など幅広い業界でコンサルティングを実施。企業再生、組織再編、事業承継などのターンアラウンド支援も数多く手掛けてきた。「1社でも多く企業の成長を誠心誠意サポートする」をモットーに、様々な経営課題を解決に導く経営者のパートナーとして高い信頼を得ている。

    主な実績

    • 1000億グループ企業のグループ経営システム構築
    • 国内事業再生及び海外事業撤退支援
    • 住宅メーカーのホールディング経営体制構築支援
    • 中堅鉄鋼商社の業務改善
    • 化学薬品商社のグループ企業組織再編
    • 中堅物流企業の事業承継
  • 番匠 茂

    タナベコンサルティング
    執行役員
    北陸支社長

    番匠 茂

    理念を実装させるパーパス経営の確立から、成長戦略や新規事業開発などのサステナブル経営に必要不可欠なコンサルティングなど、ビジネスドメイン戦略を提供している。トップ・幹部と一体になった実践的な取り組みにより、クライアントへの熱い思いをベースに数多くの各企業にとって最適なビジネスモデル改革を支援している。

    主な実績

    • コンクリート二次製品製造業向け中期経営計画策定コンサルティング、階層別教育
    • 医療機器卸売業向けビジョン策定コンサルティング、方針管理、賃金制度構築、営業強化支援
    • 紙製品事業向け方針管理、幹部教育
    • 建築会社向け中期経営計画策定コンサルティング・方針管理、階層別教育
    • 医薬品製造業向け方針管理、階層別教育
    • プラスチック製造業向け中期経営計画策定、方針管理、階層別強化
    • 測量機器、分析機器卸売業ビジョン構築、営業強化、賃金制度構築支援
  • 藤井 健太

    タナベコンサルティング
    執行役員
    東北支社長

    藤井 健太

    繊維化学メーカーにて開発営業、輸出業務等に従事後、当社に入社。クライアントとビジョンを共有し、その実現を支援することを使命とする。ビジョンの策定から実現に向けたプロジェクト推進、組織・マネジメントシステム構築、人材育成・社風改善において数多くの実績を持ち、きめ細かなサポートがクライアントから高い評価を得ている。

    主な実績

    • 設備工事会社のビジョン策定、人事制度構築(経営のPDCAを促すビジョンマネジメントを通じて10年で売上3倍、毎年経常利益率8%以上実現できる高成長・高収益企業に転換)
    • 医薬品メーカーのコストダウンプロジェクト(5年で5億円以上のコスト削減を実施)
    • 製材・プレカット企業の再建(大幅赤字・過剰投資による債務超過寸前の状態をビジネスモデルの転換で黒字化実現)
    • 住宅メーカーの中期ビジョン構築、古民家リノベーション事業家支援
    • 食品メーカの損益分岐点改善 (分岐点売上30%割低減)
    • 建設業のアカデミー構築支援
    • その他、複数の業種・業態における原価計算・部門損益等の管理会計制度構築(戦略意志決定に役立つディシジョンボードの作成、KPIマネジメントの支援等も通じて、数字に向き合う社風への転換)
  • 中須 悟

    タナベコンサルティング
    執行役員
    IPO支援/コーポレートファイナンスコンサルティング事業部

    中須 悟

    「経営者をリードする」ことをモットーに、企業の財務収益構造や組織体制、資本構成を大局的かつ戦略的に改革するコンサルティングを得意としている。また上場・中堅企業における事業承継、ホールディング経営推進のスペシャリストとして、建設業、物流業、不動産業、製造業、小売・サービス業など幅広い業種での実績があり、全国で活躍中。CFP®認定者。

    主な実績

    • 東証プライム上場企業のホールディング経営体制構築コンサルティング
    • 地場中堅企業グループのガバナンス体制支援コンサルティング
    • 6次産業グループの経営体制づくり・経営者育成コンサルティング
    • 地場中堅ホールディングスのグループ人事制度構築コンサルティング
    • 地場中堅企業のIPO推進支援
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よくあるご質問

Q.コンサルティングによって株価は必ず向上するのでしょうか。開く
A.必ずしも株価向上を約束するものではありませんが、投資家とのコミュニケーション改善による株価向上を目指します。
Q.アウトプットのデザインもしてくれるんでしょうか。開く
A.基本的にはアドバイザリー中心ですが、必要に応じて弊社ブランディング部門によるリライトのお手伝いも可能です。
Q.アクティビスト対策もしてくれるんでしょうか。開く
A.対アクティビスト・コミュニケーション、対抗戦略の立案・実行などは行っておりませんが、第三者的アドバイスは可能です。
Q.全体で発生する料金について教えてください。開く
A.貴社との役割分担に応じまして、ご提案いたします。まずはお問合せいただければと存じます。

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タナベコンサルティンググループは
「日本には企業を救う仕事が必要だ」という
志を掲げた1957年の創業以来、
68年間で大企業から中堅企業まで約200業種、
17,000社以上に経営コンサルティングを実施してまいりました。

企業を救い、元気にする。
私たちが皆さまに提供する価値と貫き通す流儀をお伝えします。

コンサルティング実績

創業68
200業種
17,000社以上