SERVICE

コーポレートガバナンス

組織経営構築コンサルティング

~トップ依存経営からの脱却~

脱トップダウン経営から組織経営へのアップデート

なぜ組織が伸びないのか?トップ依存が招く壁

創業者や現経営者の卓越したひらめきと決断は、これまで会社の羅針盤として確かな成長をもたらしてきました。ところが競争環境が高度化し、変化のスピードが加速する現在、その"一点集約"こそが組織の成長を鈍化させるボトルネックになりつつあります。

意思決定が社長室で滞る間に商機は過ぎ去り、現場は判断を保留する癖を身に付け、後継者は暗黙知という霧の中で一歩を踏み出せずにいます。幹部や社員は「最終的には社長が決める」という前提のもと主体性を失い、また部門横断のDXや新規事業など、スピードが重要となる変革プロジェクトは、トップ依存と縦割りのはざまで空転し、結果としてガバナンスリスクだけが高まっていきます。健康そうに見える組織がいつのまにか五重の壁に囲まれ、動きたくても動けないといったことが「トップダウン経営」の隠れた現実です。

このまま歯車がかみ合わない状態を放置すれば、収益力の低下だけでなく、事業継続そのものを脅かす重大なリスクとなりかねません。トップの経験と価値観を言語化し、組織に浸透させ、各層の自律的な意思決定を促す新たな経営スタイルが必要となります。

なぜ組織が伸びないのか?トップ依存が招く壁

組織経営構築コンサルティングとは

タナベコンサルティングの組織経営構築コンサルティングは、トップの卓越した暗黙知を"組織で再現できる知"へ転換し、経営者・後継者・幹部が同じ判断基準で動ける状態を創り出す伴走型プログラムです。

まず経営者の思考・価値観・顧客観を徹底的にヒアリングし、ビジョン・戦略・KPIへと言語化。その上で、役割と権限を再設計し、後継者と幹部が自律的に意思決定できるガバナンス体制を構築します。さらに実戦形式のプロジェクト運営を通じて、現場が顧客起点で動く"行動様式"を定着させ、組織全体の意思決定スピードと市場対応力を飛躍的に向上させます。

30年以上にわたりトップマネジメントに寄り添ってきた知見を凝縮し、御社固有の文化と成長ステージに最適化した経営スタイルへのアップデートを実現します。

組織経営構築
コンサルティングのポイント

組織経営へとアップデートする鍵は、トップの頭の中にある判断基準を言語化し、それを羅針盤に幹部・後継者が同じ未来像を描き、さらに行動を支える経営システムを整える三位一体のプロセスにあります。タナベコンサルティングは、属人的なトップダウンを抜け出し、組織全体が自律的に成長できる経営スタイルを実装します。

ポイント
01

経営者の価値判断基準の可視化
経営者の
価値判断基準の可視化
経営者が判断基準を理念体系として可視化し、社員が経営者を見て経営をするのではなく、理念体系を軸に経営できる体制をつくります。

ポイント
02

後継者の思いを支える幹部と創り上げる
後継者の思いを支える
幹部と創り上げる
経営者が目指しているものを前提に、後継者の思いを幹部と一緒に創り上げることで全社員が目指す方向性が共有できる状態をつくります。

ポイント
03

経営の仕組みをつくる
経営の仕組みをつくる
業績・人材・資金をマネジメントする仕組みや会社を掌握したり、任せる範囲を決めるガバナンスの仕組みをつくり、属人的な経営スタイルから、仕組みで経営する「組織経営」をつくります。

組織経営構築
コンサルティングの全体像

タナベコンサルティングの組織経営構築コンサルティングは、次の2つのフェーズで進めます。
経営者の思いや判断基準を可視化し、後継者と後継者を支える幹部が未来を描くことをサポートします。

プロジェクトキックオフ

フェーズⅠ.現状分析フェーズ(3ヶ月)

創業者・現経営者の判断基準の可視化

1.価値判断基準の整理
(1)創業者・現経営者の価値判断基準可視化
(2)客価値・提供価値・社会価値が重なる自社の貢献価値の設定
(3)貢献価値を具現化するミッション・ビジョン・バリューの策定

中期計画策定に向けた構造分析

1.事業構造分析
PESTやバリューチェーンの視点で自社の事業構造・ビジネスモデルを分析
(1)業界分析:業界競合の現状および将来分析
(2)客分析:顧客の現状および将来分析
(3)自社分析:戦略、戦術、戦闘別に各種分析
2.組織・人材構造分析
組織体制、人材マネジメント、経営システムを企業規模や成長ステージを基準に客観的に分析
(1)組織構造・組織デザイン・組織機能分析
(2)人材マネジメント:人システム・人材育成
(3)経営システム:会議体系、ガバナンスなど
3.収益構造分析
決算書や財務指標から数値による経営分析や業績管理資料による収益マネジメント分析
(1)財務指標:決算をベースとした経営分析
(2)財務構造:収益構造、投資動向、資産分析
(3)会計制度:部門・商品別などの管理会計

組織経営に向けた現状認識

1.経営システム(仕組み)の現状認識
(1)コーポレート機能調査
(2)経営企画機能調査
(3)ガバナンス機能調査
(4)意思決定プロセス調査
(5)マネジメントシステム調査

調査・分析結果報告会

フェーズII.構築・策定フェーズ(6ヶ月)

1.長期ビジョン
理念に基づく10年後の自社のあるべき姿を未来ビジョンとして描き、企業成長の方向性を示す
2.ビジネスモデル
全社視点での最適な事業ポートフォリオをデザインし、成長戦略を策定。高収益を実現するビジネスモデルへの転換や新規事業の創出も検討およびアクションプランへの展開
3.コーポレートモデル
事業ポートフォリオの最適化と成長戦略を実現するための組織をデザイン。組織を動かすための経営システムや人材マネジメント策を立案
4.ファイナンシャルモデル
目指すべき財務体質と収益構造を設計し、ビジネスモデルや企業成長をドライブさせる投資計画を策定。資本政策も検討

5.中長期経営計画の取りまとめ

1.経営企画機能設計
(1)トップマネジメントを支える経営企画機能の設計
(2)中期計画・方針実行支援ルール作成
(3)戦略推進支援体制の確立
2.ガバナンス機能設計
(1)意思決定機関の整備と意思決定プロセス設計
(2)決裁権限ルール設計
(3)運用を見越した規程作成
3.マネジメント機能設計
(1)業績マネジメント体制構築
(2)コミュニケーションパイプ(会議体)設計
(3)人材マネジメント体系設計

最終報告会

【フェーズⅠ】現状分析(3ヵ月)

創業者・現経営者の判断基準の可視化

1. 価値判断基準の整理
(1)創業者・現経営者の価値判断基準可視化
(2)顧客価値・提供価値・社会価値が重なる自社の貢献価値の設定
(3)貢献価値を具現化するミッション・ビジョン・バリューの策定

中期計画策定に向けた構造分析

1. 事業構造分析
PESTやバリューチェーンの視点で自社の事業構造・ビジネスモデルを分析
(1)業界分析:業界競合の現状および将来分析
(2)顧客分析:顧客の現状および将来分析
(3)自社分析:戦略、戦術、戦闘別に各種分析
2. 組織・人材構造分析
組織体制、人材マネジメント、経営システムを企業規模や成長ステージを基準に客観的に分析
(1)組織構造・組織デザイン・組織機能分析
(2)人材マネジメント:人事システム・人材育成
(3)経営システム:会議体系、ガバナンスなど
3. 収益構造分析
決算書や財務指標から数値による経営分析や業績管理資料による収益マネジメント分析
(1)財務指標:決算書をベースとした経営分析
(2)財務構造:収益構造、投資動向、資産分析
(3)会計制度:部門・商品別などの管理会計

組織経営に向けた現状認識

1. 経営システム(仕組み)の現状認識
(1)コーポレート機能調査
(2)経営企画機能調査
(3)ガバナンス機能調査
(4)意思決定プロセス調査
(5)マネジメントシステム調査

【フェーズⅠ】調査・分析結果報告会

現状分析の結果を報告。貴社におけるトップ依存経営の課題を認識・共有するとともに、組織経営の設計の方向性について討議・決定します。

報告書イメージ
調査・分析結果報告会
報告書イメージ

【フェーズⅡ】構築・策定(6ヵ月)

構築・策定・具現化フェーズ

1.長期ビジョン
理念に基づく10年後の自社のあるべき姿を未来ビジョンとして描き、企業成長の方向性を示す
2.ビジネスモデル
全社視点での最適な事業ポートフォリオをデザインし、成長戦略を策定。高収益を実現するビジネスモデルへの転換や新規事業の創出も検討およびアクションプランへの展開
3.コーポレートモデル
事業ポートフォリオの最適化と成長戦略を実現するための組織をデザイン。組織を動かすための経営システムや人材マネジメント策を立案
4.ファイナンシャルモデル
目指すべき財務体質と収益構造を設計し、ビジネスモデルや企業成長をドライブさせる投資計画を策定。資本政策も検討
5.中長期経営計画の取りまとめ

組織経営システム設計

1.経営企画機能設計
(1)トップマネジメントを支える経営企画機能の設計
(2)中期計画・方針実行支援ルール作成
(3)戦略推進支援体制の確立
2.ガバナンス機能設計
(1)意思決定機関の整備と意思決定プロセス設計
(2)決裁権限ルール設計
(3)運用を見越した規程作成
3.マネジメント機能設計
(1)業績マネジメント体制構築
(2)コミュニケーションパイプ(会議体)設計
(3)人材マネジメント体系設計

コーポレートファイナンスに精通したコンサルタントがお客様のお悩みを解決します

ドメイン(業種・事業領域)・ファンクションの観点で、各分野に精通したコンサルタントが在籍しています。

  • 福元 章士

    タナベコンサルティング
    上席執行役員
    コーポレートファイナンスコンサルティング事業部

    福元 章士

    収益・財務戦略構築を専門分野として、建設、住宅、製造、小売業など幅広い業界でコンサルティングを実施。企業再生、組織再編、事業承継などのターンアラウンド支援も数多く手掛けてきた。「1社でも多く企業の成長を誠心誠意サポートする」をモットーに、様々な経営課題を解決に導く経営者のパートナーとして高い信頼を得ている。

    主な実績

    • 1000億グループ企業のグループ経営システム構築
    • 国内事業再生及び海外事業撤退支援
    • 住宅メーカーのホールディング経営体制構築支援
    • 中堅鉄鋼商社の業務改善
    • 化学薬品商社のグループ企業組織再編
    • 中堅物流企業の事業承継
  • 番匠 茂

    タナベコンサルティング
    執行役員
    北陸支社長

    番匠 茂

    理念を実装させるパーパス経営の確立から、成長戦略や新規事業開発などのサステナブル経営に必要不可欠なコンサルティングなど、ビジネスドメイン戦略を提供している。トップ・幹部と一体になった実践的な取り組みにより、クライアントへの熱い思いをベースに数多くの各企業にとって最適なビジネスモデル改革を支援している。

    主な実績

    • コンクリート二次製品製造業向け中期経営計画策定コンサルティング、階層別教育
    • 医療機器卸売業向けビジョン策定コンサルティング、方針管理、賃金制度構築、営業強化支援
    • 紙製品事業向け方針管理、幹部教育
    • 建築会社向け中期経営計画策定コンサルティング・方針管理、階層別教育
    • 医薬品製造業向け方針管理、階層別教育
    • プラスチック製造業向け中期経営計画策定、方針管理、階層別強化
    • 測量機器、分析機器卸売業ビジョン構築、営業強化、賃金制度構築支援
  • 藤井 健太

    タナベコンサルティング
    執行役員
    東北支社長

    藤井 健太

    繊維化学メーカーにて開発営業、輸出業務等に従事後、当社に入社。クライアントとビジョンを共有し、その実現を支援することを使命とする。ビジョンの策定から実現に向けたプロジェクト推進、組織・マネジメントシステム構築、人材育成・社風改善において数多くの実績を持ち、きめ細かなサポートがクライアントから高い評価を得ている。

    主な実績

    • 設備工事会社のビジョン策定、人事制度構築(経営のPDCAを促すビジョンマネジメントを通じて10年で売上3倍、毎年経常利益率8%以上実現できる高成長・高収益企業に転換)
    • 医薬品メーカーのコストダウンプロジェクト(5年で5億円以上のコスト削減を実施)
    • 製材・プレカット企業の再建(大幅赤字・過剰投資による債務超過寸前の状態をビジネスモデルの転換で黒字化実現)
    • 住宅メーカーの中期ビジョン構築、古民家リノベーション事業家支援
    • 食品メーカの損益分岐点改善 (分岐点売上30%割低減)
    • 建設業のアカデミー構築支援
    • その他、複数の業種・業態における原価計算・部門損益等の管理会計制度構築(戦略意志決定に役立つディシジョンボードの作成、KPIマネジメントの支援等も通じて、数字に向き合う社風への転換)
  • 中須 悟

    タナベコンサルティング
    執行役員
    IPO支援/コーポレートファイナンスコンサルティング事業部

    中須 悟

    「経営者をリードする」ことをモットーに、企業の財務収益構造や組織体制、資本構成を大局的かつ戦略的に改革するコンサルティングを得意としている。また上場・中堅企業における事業承継、ホールディング経営推進のスペシャリストとして、建設業、物流業、不動産業、製造業、小売・サービス業など幅広い業種での実績があり、全国で活躍中。CFP®認定者。

    主な実績

    • 東証プライム上場企業のホールディング経営体制構築コンサルティング
    • 地場中堅企業グループのガバナンス体制支援コンサルティング
    • 6次産業グループの経営体制づくり・経営者育成コンサルティング
    • 地場中堅ホールディングスのグループ人事制度構築コンサルティング
    • 地場中堅企業のIPO推進支援
経営に関する無料相談会開催中!

RELATED

事例一覧はこちら

  • 【事例で解説】物流業のホールディングス化におけるポイント

    【事例で解説】物流業のホールディングス化におけるポイント

  • 経営安定化と持続的成長に向けた資本集約を実践したB社の実例

    経営安定化と持続的成長に向けた資本集約を実践したB社の実例

  • ホールディングス化による企業成長を目指し財務研修を実施したA社の事例

    ホールディングス化による企業成長を目指し財務研修を実施したA社の事例

  • 売上高経常利益率10%の取り組みは「平準化」がポイント

    売上高経常利益率10%の取り組みは「平準化」がポイント

ABOUT

タナベコンサルティンググループは
「日本には企業を救う仕事が必要だ」という
志を掲げた1957年の創業以来、
68年間で大企業から中堅企業まで約200業種、
17,000社以上に経営コンサルティングを実施してまいりました。

企業を救い、元気にする。
私たちが皆さまに提供する価値と貫き通す流儀をお伝えします。

コンサルティング実績

創業68
200業種
17,000社以上