資本コストを意識した
企業価値経営への転換
なぜ企業価値向上にROE・ROICが重要か
企業価値を持続的に向上させるには、資本の効率性を測る指標であるROEやROICの改善が不可欠です。多くの企業では売上や利益の拡大に注目しがちですが、資本コストを上回る収益を上げられていないケースも少なくありません。
特に上場企業においては、資本市場からの評価を得るためにも、資本効率を高める経営の視点が重要です。ROE・ROICを軸に経営指標を整理しマネジメントすることで、企業価値を高める体質へ転換することができます。
ROE・ROICは世界の投資家が共有する「資本効率」の共通言語であり、改善は株価や資金調達に直結します。利益と投下資本の双方を問うため、売上拡大に加え余剰運転資本の圧縮、遊休資産の売却、投資精査を促進します。さらにROICとWACCの比較でEVAを即座に把握できるため、価値創出源の可視化と取締役会の迅速な意思決定、説明責任の強化が可能です。
結果としてROE・ROICは、資本市場との対話、経営資源配分、ガバナンス向上を同時に推進し、持続的な企業価値向上のエンジンとなります。

ROE・ROIC経営管理コンサルティングとは
タナベコンサルティングのROE・ROIC経営管理コンサルティングでは、資本効率の可視化と改善を通じて企業価値の向上を支援します。
構造分析による課題特定、資本コストの見える化、KPI再設計、改善施策の立案、必要に応じて社内研修まで一貫支援を行い、経営指標としてのROE・ROICの実装と活用を推進します。
ROE・ROIC経営管理コンサルティングのポイント
ROE・ROIC経営管理コンサルティングでは、タナベコンサルティングの長年蓄積してきた経験・ノウハウを生かし、投下資本効率を起点にした全社マネジメント体制の構築を支援します。
財務データの深掘りによるROE・ROICドライバーの可視化から、資本コストを踏まえた投資・資本政策、現場に浸透するKPI設定・運用までを一気通貫で伴走し、企業価値向上の実行力と持続性を高めます。
ポイント
01

- 資本効率を起点とした
経営の意思決定が可能に - 資本コストを上回る収益性を追求することで、企業価値向上に直結する戦略判断が実現できます
ポイント
02

- 経営指標と
現場KPIの一貫性が向上 - ROE・ROICを起点に部門別・施策別KPIを再設計し、全社的な価値創造ストーリーと現場の実行力が連動します
ポイント
03

- 社内の資本コスト意識と
投資効率が高まる - WACCの可視化を通じて、成長投資・撤退判断がより論理的かつ説明可能となり、社内外への説明力も向上します
調査・課題抽出 [フェーズⅠ]
ROE・ROICの現状構造を把握し、改善余地と重点課題を明確にする目的に、以下の内容を実施します。
実施内容
1.ROE・ROICの構造分解と要因分析
・デュポン分析による分解(利益率/資産回転率/レバレッジ)
・ROIC構成要素(NOPAT、投下資本など)の可視化と推移分析
2.業界・競合・過年度比較
・同業他社ベンチマークとの比較による立ち位置確認
・自社過去データとの比較による経年課題の可視化
3.資本コスト(WACC)の試算とギャップ分析
・自社固有のWACC算出(ベータ算定、資本構成評価など)
・ROICとWACCの差(スプレッド)に基づく価値創造状況の確認
4.組織内ヒアリング・現場ヒアリング
・経営層・財務部門・経営企画・事業部門などへのインタビュー
・数値で表れない運用課題や認識ギャップの抽出
設計・運用開始[フェーズⅡ]
資本効率を起点とした経営管理体制の再構築と社内定着の設計を目的に、以下の内容を実施します。
実施内容
1.KPI体系とモニタリング指標の設計
・事業別ROIC算定式の設計
・事業・部門別のKPI連動ロジックの構築
2.資本効率改善アクションプランの策定
・資産効率向上(在庫回転・設備投資見直しなど)
・利益率改善(価格戦略・コスト削減)
3.経営管理資料・ダッシュボードの設計
・経営層向けの月次報告資料フォーマット検討
・管理会計や予算制度との整合性設計
(オプション)社内研修・浸透施策の企画
・経営陣・部門長・実務担当者向けの階層別研修
・資本コスト意識の定着と目標管理制度への反映
コーポレートファイナンスに
精通したコンサルタントが
お客様のお悩みを解決します
ドメイン(業種・事業領域)・ファンクションの観点で、各分野に精通したコンサルタントが在籍しています。
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タナベコンサルティング
上席執行役員
コーポレートファイナンスコンサルティング事業部福元 章士
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タナベコンサルティング
執行役員
北陸支社長番匠 茂
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タナベコンサルティング
執行役員
東北支社長藤井 健太
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タナベコンサルティング
執行役員
IPO支援/コーポレートファイナンスコンサルティング事業部中須 悟
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タナベコンサルティング
上席執行役員
コーポレートファイナンスコンサルティング事業部福元 章士
収益・財務戦略構築を専門分野として、建設、住宅、製造、小売業など幅広い業界でコンサルティングを実施。企業再生、組織再編、事業承継などのターンアラウンド支援も数多く手掛けてきた。「1社でも多く企業の成長を誠心誠意サポートする」をモットーに、様々な経営課題を解決に導く経営者のパートナーとして高い信頼を得ている。
主な実績
- 1000億グループ企業のグループ経営システム構築
- 国内事業再生及び海外事業撤退支援
- 住宅メーカーのホールディング経営体制構築支援
- 中堅鉄鋼商社の業務改善
- 化学薬品商社のグループ企業組織再編
- 中堅物流企業の事業承継
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タナベコンサルティング
執行役員
北陸支社長番匠 茂
理念を実装させるパーパス経営の確立から、成長戦略や新規事業開発などのサステナブル経営に必要不可欠なコンサルティングなど、ビジネスドメイン戦略を提供している。トップ・幹部と一体になった実践的な取り組みにより、クライアントへの熱い思いをベースに数多くの各企業にとって最適なビジネスモデル改革を支援している。
主な実績
- コンクリート二次製品製造業向け中期経営計画策定コンサルティング、階層別教育
- 医療機器卸売業向けビジョン策定コンサルティング、方針管理、賃金制度構築、営業強化支援
- 紙製品事業向け方針管理、幹部教育
- 建築会社向け中期経営計画策定コンサルティング・方針管理、階層別教育
- 医薬品製造業向け方針管理、階層別教育
- プラスチック製造業向け中期経営計画策定、方針管理、階層別強化
- 測量機器、分析機器卸売業ビジョン構築、営業強化、賃金制度構築支援
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タナベコンサルティング
執行役員
東北支社長藤井 健太
繊維化学メーカーにて開発営業、輸出業務等に従事後、当社に入社。クライアントとビジョンを共有し、その実現を支援することを使命とする。ビジョンの策定から実現に向けたプロジェクト推進、組織・マネジメントシステム構築、人材育成・社風改善において数多くの実績を持ち、きめ細かなサポートがクライアントから高い評価を得ている。
主な実績
- 設備工事会社のビジョン策定、人事制度構築(経営のPDCAを促すビジョンマネジメントを通じて10年で売上3倍、毎年経常利益率8%以上実現できる高成長・高収益企業に転換)
- 医薬品メーカーのコストダウンプロジェクト(5年で5億円以上のコスト削減を実施)
- 製材・プレカット企業の再建(大幅赤字・過剰投資による債務超過寸前の状態をビジネスモデルの転換で黒字化実現)
- 住宅メーカーの中期ビジョン構築、古民家リノベーション事業家支援
- 食品メーカの損益分岐点改善 (分岐点売上30%割低減)
- 建設業のアカデミー構築支援
- その他、複数の業種・業態における原価計算・部門損益等の管理会計制度構築(戦略意志決定に役立つディシジョンボードの作成、KPIマネジメントの支援等も通じて、数字に向き合う社風への転換)
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タナベコンサルティング
執行役員
IPO支援/コーポレートファイナンスコンサルティング事業部中須 悟
「経営者をリードする」ことをモットーに、企業の財務収益構造や組織体制、資本構成を大局的かつ戦略的に改革するコンサルティングを得意としている。また上場・中堅企業における事業承継、ホールディング経営推進のスペシャリストとして、建設業、物流業、不動産業、製造業、小売・サービス業など幅広い業種での実績があり、全国で活躍中。CFP®認定者。
主な実績
- 東証プライム上場企業のホールディング経営体制構築コンサルティング
- 地場中堅企業グループのガバナンス体制支援コンサルティング
- 6次産業グループの経営体制づくり・経営者育成コンサルティング
- 地場中堅ホールディングスのグループ人事制度構築コンサルティング
- 地場中堅企業のIPO推進支援
よくあるご質問
- Q.コンサルティングによって株価は必ず向上するのでしょうか。開く
- A.必ずしも株価向上を約束するものではありませんが、投資家とのコミュニケーション改善による株価向上を目指します。
- Q.全体で発生する料金について教えてください。開く
- A.貴社との役割分担に応じまして、ご提案いたします。まずはお問合せいただければと存じます。
- Q.ダッシュボードシステムの改修もスコープですか。開く
- A.システムについては別途ご相談となります。